d-LinkMaker for PDF
しおりの自動作成



PDF文書内のフォント名、フォントサイズ、文字色等で設定した条件に一致する文字列を最大4階層(Level)「しおり」として自動設定します。
制約情報:
しおりは、PDF文書内の行単位で作成されます。2行にまたがるタイトルは2つのしおりが作成されます。
ダイアログを表示している間は、PDF文書内のしおりに設定したい文字列(行)を選択できるため、その他の操作が全てできます。
本機能実行中は文書を閉じたり、他のPDF文書を開いたり、他の機能を実行しないでください。
ページからの検索はコンテンツの順に検索していきます。ページ文書の上から下ではありません。
しおりの順番が逆転している場合があります。コンテンツの順番をチェックしてください。




しおりの自動作成



リストビュー(以下「スタイルリスト」という)
PDF文書内のしおりに設定したい文字列(行)を選択後、「スタイルの追加」を押下で、追加されます。
フォント名、フォントサイズ、文字色、レベル(レベル選択より)が表示されます。
どのスタイルを使用するかチェックボックスをチェック(ON)してください。
同Levelで3つまで選択でき、3以上は除外されます。



「スタイルの追加」ボタン
PDF文書内のしおりに設定したい@文字列(行)を選択、Aレベル選択よりLevel1~Level4を選択、
B「スタイルの追加」を押下すると選択されている文字列のフォント名、フォントサイズ、カラー、LevelがCスタイルリストに追加されます。
選択行(文字列)に異なるフォント名、フォントサイズ、カラーがあれば、数分追加されます。スタイルリストにすでに追加されていれば、追加されません。



「スタイルの削除」ボタン
スタイルリスト内のスタイルを削除します。1行選択されていれば選択行が削除され、選択されていなければ全削除されます。

「選択解除」ボタン
スタイリストの行を1回でも選択すると、行が選択状態になります。選択を解除するボタンです。

「レベル選択」
しおりを作成するレベルを選択します。「スタイルの追加」ボタン押下前に選択します。
スタイルリスト内のスタイルのレベルを変更する場合は、「レベル選択」後、一行ダブルクリック、または、一行選択後、「レベル選択」で変更されます。

「「既存のしおりを削除」チェックボックス
チェックをONにし実行すると、既存のしおりをすべて削除後にしおりを作成します。
チェックをOFFにし実行すると、既存のしおりの後ろにしおりを作成します。

「先頭文字のみで判断」チェックボックス
チェックをOFFにし実行すると、一行全体が条件に一致する文字列でしおりを作成します。
チェックをONにし実行すると、一行の1文字目のみで判断してしおりを作成します。

フォントサイズの許容範囲:
スタイルのフォントサイズの許容範囲を設定することができます。全スタイルに適用されます。
フォントサイズが12.00、許容範囲が0.1の場合、11.99~12.01の範囲で検索します。

Level1〜4タブ
このタブをクリックしてしおりの階層(レベル)に設定する条件を設定する画面に切り替えます。

「フォント名」チェックボックス
スタイルリストで指定したフォントを使用している文字列をしおりに設定します。

「フォントサイズ」チェックボックス
スタイルリストで指定したフォントサイズ(フォントサイズの許容範囲)の文字列をしおりに設定します。

「フォントカラー」チェックボックス
スタイルリストで指定したフォントカラーを使用している文字列をしおりに設定します。

「開始文字列」テキスト入力エリア
チェックボックスがONの場合、行頭が指定した文字列で始まる行全体をしおりに設定します。

「正規表現」チェックボックス
チェックボックスをONにすると「開始文字列:」チェックボックスが「検索パターン:」チェックボックスに変わります。テキスト入力エリアに正規表現で文字パターンを入力します。文字パターンで検索し一致したらしおりに設定します。正規表現については付録を参照。



「しおりの表示」ラジオボタン
しおりを開いて表示するか、閉じて表示するかどうかを設定します。第3レベルまで設定可能です。
上位レベルがCloseの場合、下位レベルはCloseでなければなりません。

「しおり表示倍率」コンボボックス
しおりを選択して表示されるページの表示倍率を設定します。初期状態では、「ズーム設定維持」に設定されています。
また、各レベル毎に設定でき、下記から選択できます。
 ・「全体表示」 移動先のページを現在の文書ウィンドウに合わせて全体表示します。
 ・「100%表示」 100%の倍率でページが表示されます。
 ・「幅に合わせる」 文書パネルウィンドウの幅いっぱいに表示されるように倍率が調整されます。
 ・「描画領域の幅に合わせる」 移動先のページを現在の文書ウィンドウの描画領域の幅に合わせて表示します。これは通常、余白は表示しません。
 ・「ズーム設定維持」 移動先のページを、ユーザーがしおりのクリック時に使用している表示倍率で表示します。

「しおりのスタイル」コンボボックス
「標準」、「ボールド」、「イタリック」、「ボールドイタリック」からスタイルを選択できます。
初期状態では、「標準」に設定されています。各レベル毎に設定できます。フォントによってはイタリックにできないことがあります。

しおりの色
しおりの色を「色選択」ボタン押下で選択できます。各レベル毎に設定できます。

「開き方 レイアウトと倍率」
Acrobatの「プロパティ」「開き方」「 レイアウトと倍率」と同じ仕様です。

「表示」コンボボックス
処理対象となるPDF文書の表示を設定します。
「ページのみ」「しおりパネルとページ」「ページパネルとページ」「添付ファイルパネルとページ」「レイヤーパネルとページ」の中から選択します。
初期状態では、「しおりパネルとページ」に設定されています。

「ページレイアウト」コンボボックス
処理対象となるPDF文書のレイアウトを設定します。
「単一ページ」「連続ページ」「見開きページ」「連続見開きページ」「見開きページ(表紙)」「連続見開きページ(表紙)」の中から選択します。
初期状態では、「連続ページ」に設定されています。

「倍率」コンボボックス
処理対象となるPDF文書の倍率を設定します。
「100%表示」「全体表示」「幅に合わせる」「高さに合わせる」「描画領域の幅に合わせる」「25%」「50%」「75%」「100%」「125%」「150%」「200%」「400%」「800%」「1600%」「2400%」「3200%」「6400%」の中から選択します。
初期状態では、「高さに合わせる」に設定されています。

「開くページ」テキスト入力エリア
最初にPDFが開いた際のページを設定します。初期状態では、1に設定されています。

検索ページ範囲
範囲を「全て」または「ページ」から選択します。
「全て」は全てのページからしおりを検索してしおりに設定します。
「ページ」は開始と終了で指定された範囲のページからしおりを検索してしおりに設定します。

「文書の状態」
横書き、縦書きを自動で判断しますが、縦書きに横書きのアルファベット、Acrobat以外で変換された縦書きのPDF文書等、判断できない場合があります。
その場合、縦書きにチェックしてください。「リンクの設定、ページからしおり」の「文書の状態」と兼用しているため、設定値は引き継がれます。

「保存」ボタン
現在表示している設定を保存します。「保存」ボタンをクリックすると、「名前を付けて保存」画面が表示され、ファイル名を指定して保存します。
ファイル名は変更できますが、拡張子はdatになります。他のアプリケーションから内容を確認することはできません。

「読込」ボタン
保存した設定データを読み込むための「開く」画面を表示します。設定ファイルを選択して読み込みます。

「文書の状態」
横書き、縦書きを自動で判断しますが、縦書きに横書きのアルファベット、Acrobat以外で変換された縦書きのPDF文書等、判断できない場合があります。
その場合、縦書きにチェックしてください。「リンクの設定、ページからしおり」の「文書の状態」と兼用しているため、設定値は引き継がれます。

「実行」ボタン
Level1〜4タブの条件を元にしおりを作成します。Level1〜4タブの条件で複数チェックされた場合には、全ての条件を満足する箇所をしおりとして設定します。

「閉じる」ボタン
しおり自動作成画面を閉じます。PDF文書を閉じる前に閉じてください。


しおりの自動作成の手順

  1. @Level1のテキストを選択します。Aしおりの自動作成を選択し、ダイアログを開きます。選択したテキストのフォント名、サイズ、カラーが自動的にBスタイルリストに追加されます。このPDF文書では、日本語はMS P明朝、英数字はCenturyを使用しています。



  2. CLevel2のテキストを選択します。D「レベル」をLevel2として選択します。E「スタイルの追加」ボタンを押下します。



  3. FLevel2で選択したテキストのフォント名、サイズ、カラーがスタイルリストに追加されます。次にGLevel3のテキストを選択しますが、日本語・英数字があるテキストを選択します。H「レベル」をLevel3として選択します。I「スタイルの追加」ボタンを押下します。



  4. JLevel3で選択したテキストのフォント名、サイズ、カラーがスタイルリストに追加されます。Kフォント名のチェックボックスを全チェックします。LLevel1~Level3タブを選択し、フォント名、フォントサイズをチェックします。後の設定は任意に設定してください。下記の例では検索するページを指定しています。



  5. M設定後「実行」ボタンを押下します。下記の様にしおりが作成されます。




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